持続可能なまちづくりは『続けられる仕組み』から始まる

町おこしや施設整備を、住民の暮らし・地域経済・未来へつなげるために

「持続可能なまちづくりとは、具体的に何を続けることなのでしょうか」

新しい施設をつくること。
市街地を整備すること。
観光客を呼び込むこと。
地域のイベントを開催すること。
地域産品を販売すること。

どれも、まちづくりの大切な取り組みです。
しかし施設やイベントを続けることだけが『持続可能』なのではありません。

・地域で暮らす人が安心して生活できること。
・地域の事業者が仕事を続けられること。
・地域に人・モノ・お金・情報が循環すること。
・そして地域の人たち自身が、変化に合わせて考え、改善しながら次の世代へつないでいけること。

私たちは、道の駅、温浴施設、公共施設、直売所、第三セクター、指定管理事業などの現場に関わるなかで、まちづくりは施設や計画を完成させたところで終わるものではないと感じています。

むしろ完成した後に、誰が運営するのか。地域の人や事業者がどのように関わるのか。生まれた価値を地域の中でどう循環させるのか。
そこからが、持続可能なまちづくりの本当のスタートではないでしょうか。

この記事では、持続可能なまちづくりとは何かという基本から、町おこし・市街地整備・地域の取り組みを一過性で終わらせず、地域が自分たちで続けられる仕組みへ育てていくための視点を考えていきます。

1)持続可能なまちづくりとは?『建物』だけでなく暮らしを未来へつなぐこと

そもそも、まちづくりとは何でしょうか。

一般的には、地域の暮らしや環境をより良くするため、住民、行政、企業、地域団体などが関わりながら、地域の魅力や活力を高めていく取り組みとして捉えられています。道路や建物などを整備する都市計画だけではなく、人の暮らし、コミュニティ、産業、文化なども含めて考える点が特徴です。
 参照:ジチタイワークスWEB|自治体で働く“コトとヒト”を元気にするWEBメディア

SDGsの目標11でも、誰もが利用しやすい交通や住環境、災害への強さ、参加型の都市計画などを含めた、包摂的で安全かつ強靭で持続可能な都市・居住環境をつくることが掲げられています。
つまり、持続可能なまちづくりとは、単に今ある街を維持することではありません。

人口構成や暮らし方、産業、交通、地域を支える人材などが変化しても、
その地域で暮らす人が必要なサービスやつながりを保ち、自分たちの地域をより良くしていける状態をつくることです。

都市のまちづくりでは、市街地の再生、公共交通、空き店舗や公共空間の活用などが重要になる場合があります。
一方で、地域産業や生活サービスをどう維持するかが大きなテーマになる地域もあります。

国土交通省でも、人口減少や少子高齢化などを背景に、単に空間を整備するだけではなく、
人の交流や滞在、生活の質を重視した『人中心』のまちづくりが進められています。

なお『まちづくり 漢字』と検索すると、『町づくり』『街づくり』『町作り』など、どの表記が正しいのか気になる方もいるかもしれません。
使われ方に絶対的な一つの正解があるわけではありませんが、『町』や『街』という物理的な範囲だけではなく、
人や暮らし、産業、文化、関係性まで広く含めて考えるときには、ひらがなの『まちづくり』が使われることも多くあります。

大切なのは表記以上に、『何をつくり、誰の暮らしを良くしたいのか』を明確にすることです。

2)町おこしを『一度のにぎわい』で終わらせない

『町おこし』『まちおこし』という言葉から、イベントや観光キャンペーン、特産品開発などを思い浮かべる方も多いでしょう。
こうした取り組みは、地域を知ってもらう入口として大きな意味があります。
ただ、一度多くの人が訪れても、その後に地域との関係が残らなければ、毎回新しい集客を続けなければなりません。

例えばイベントを開催するのであれば、

参加した人が地域の商品を知る。
その商品を後日も購入する。
再び地域を訪れる。
地域の人と交流する。
さらに地域の活動へ関わる。

こうした次の接点まで生まれることで、一日のにぎわいが地域の継続的な価値へ変わっていきます。

施設整備も同じです。
新しい公共施設や交流拠点が完成することには大きな意味があります。
しかし開業後に情報を更新する人がいない、地域事業者との連携が続かない、スタッフが疲弊する、住民が利用しなくなるという状態では、持続可能な運営は難しくなります。

だからこそ、まちづくり計画を考える段階から、『完成後に誰が動かすのか』まで考えることが重要です。

・人材をどう育てるのか。
・地域の情報をどう集めるのか。
・売上や利用者数をどう次の改善へつなげるのか。
・住民や事業者がどのように関われるのか。
ハードとソフト、計画と運営を分けずに考えることが、持続性につながります。

また『まちづくり 事例』を調べれば、多くの地域の取り組みを見ることができます。
しかし、成功している取り組みをそのまま別の地域へ移しても、同じ成果が出るとは限りません。
市街地の構造、交通、人口、産業、文化、人間関係、地域資源などはそれぞれ異なります。

事例から学びながら、自分たちの地域では何が必要なのかを考え直す。その姿勢が〈地域ごとの最適解〉につながっていきます。

3)まちづくりを続けるのは、制度や施設ではなく『人』

『まちづくり 仕事』『まちづくり 職業』など、まちづくり自体で収益を上げる取り組みを模索されているところも多いと思います。
ただ、まちづくりだけを担う一つの職業があるわけではありません。

行政職員、施設運営者、建築や都市計画の専門家、交通事業者、地域事業者、生産者、観光関係者、地域団体、住民など…
さまざまな立場の人が、それぞれの仕事を通して地域を支えています。
だからこそ難しい部分もあります。

行政には、公平性や制度、予算、説明責任があります。
運営現場には、人員、接客、売上、設備管理など日々の実務があります。
事業者には、事業を継続するための収益性が必要です。
住民には、その地域で暮らしてきた経験や想いがあります。

どの視点も、持続可能なまちづくりには欠かせません。

私たちが現場で大切にしているのは、それぞれを一つの考え方へ無理に合わせることではなく、背景や役割を理解し、共通する目的を見つけることです。

制度を現場へ伝える。
現場で起きていることを行政へ届ける。
住民や事業者の想いを整理し、地域の未来を考える材料にする。

こうした〈通訳・調整役〉があることで、それぞれの専門性や経験を一つのまちづくりへつなげやすくなります。

そして、外部の専門家だけが考えるのではなく、地域の中にも考え、動き、改善できる人が育つことが大切です。
一人の担当者や一つの組織に依存するのではなく、地域の中に少しずつ担い手が増えていく。それが、まちづくりの取り組みを継続する力になります。

4)持続可能なまちづくりとは、地域が『自分たちで未来を選べる』こと

持続可能という言葉から、環境への配慮や省エネルギーを思い浮かべる方も多いでしょう。
もちろん、環境負荷を減らすことや災害に強い地域をつくることは重要です。
しかし私たちが地域の現場で考える持続可能性には、もう一つ大切な視点があります。

それは、地域が外部の支援だけに頼らず、自分たちで考え、選び、改善を続けられることです。

地域の取り組みを通じて地元事業者の売上が生まれる。
その売上が雇用や新しい商品へつながる。
施設に人が訪れ、地域の別の場所へ回遊する。
地域外の人との継続的な関係が生まれる。

そして住民が、
「自分たちの地域には大切にしたいものがある」
「この街を誰かに紹介したい」
「ここで暮らしていて良かった」…と感じられる。

このように人・モノ・お金・情報だけでなく、地域への愛着や誇りまで循環することが、長く続くまちづくりの土台になると考えています。

持続可能なまちづくりとは、完成形の街をつくることではありません。

社会や地域が変われば、必要なサービスや施設の役割も変わります。
その変化に合わせて地域の人たちが話し合い、自分たちで次の選択をしていけること。

外部支援者が完成した答えを持ち込むのではなく、地域にすでにある人材、産業、文化、知恵、想いを見つけ、
それらをつなぎ、地域自身が動き続けられる土台をつくること。

それが、私たちの考える『持続可能なまちづくり』です。

まちづくり計画、公共施設再生、道の駅活性化、第三セクター、指定管理、地域経済循環、シティプロモーション、地域の取り組みなどについて課題を感じている方は、まずは情報交換からお話しできればと思います。
地域ごとの歴史や暮らし、現場の声を大切にしながら、その地域だからこそ続けられるまちづくりを一緒に考えてまいります。


【自治体の皆様、第三セクター・指定管理事業担当の皆様】
施設運営や地域活性化に関する課題をお持ちの場合は、お気軽にご相談ください。
私たちはコンサルティングだけではなく、研修、人材育成、施設運営支援まで一貫して対応しています。単なる提案だけではなく、現場に入り込みながらハード&ソフトの両面から伴走支援を行っていきます。
各地域に新しい価値を生み出すパートナーとして、皆様と共に取り組んでまいります。

【お問い合わせ】
平日:9:00~18:00
休業:土日祝・夏季・年末年始
HP:https://pazuru-marketing.com/

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